■イベントの概要
「九州大学発スタートアップと連携した新事業の創造」をテーマに、九州大学、起業家や企業、投資家の3者で、人材・資金・知財及び知識の好循環を形成することを目的に開催しました。
セミナー会場には、技術開発系の企業はもちろんのこと、商社や金融系など多様な業種から61名の参加をいただき、また、クローズな場での個別協議も14件実施しました。想定を上回るお申込みをいただいており、名刺交換会においても活発な意見交換が行われるなど、盛会のうちに終えることができました。
■イベントレポート
特別講演では、九州大学発スタートアップの先駆けであるPicoCELA株式会社 代表取締役CEO 古川 浩 様より「道なき道を切り拓く ~ 一大学発ベンチャーの歩みとこれから ~」をテーマに、創業時の組織づくりや論文と知財の理想形などについてご紹介いただきました。
続いて、スタートアップ3社から講演をいただきました。
・KAICO株式会社 代表取締役 大和 建太 氏
「KAICO株式会社のあゆみと今後の目指すところ」
・八田・山本宇宙推進機製作所株式会社 代表取締役 八田 真児 氏
「イオンエンジンで宇宙自由化時代を拓くHYPER」
・NOVIGO Pharma株式会社 代表取締役 石濱 航平 氏
「次世代経皮吸収技術の開発とプラットフォーム展開に向けて」
その後、スタートアップを目指す研究者4名から講演をいただきましたが、これらはいずれも「九大ギャップファンド」に採択されたものです(詳しくは
コチラ)。
・ 工学研究院 機械工学部門 教授 山西 陽子 氏
「針なし気泡注射器とプラズマ誘起気泡の技術展開」
・ 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル部門 教授 田中 賢 氏
「血中循環がん細胞のラベルフリー分離・回収技術の創製」
~中間水コンセプトによるがん診断・治療の未来図~
・ システム情報科学研究院 電気システム工学部門 准教授 中野 道彦 氏
「微粒子を用いた迅速・簡便・安価な核酸増幅検査法」
・ 比較社会文化研究院 環境変動部門 助教 松尾 和典 氏
「天敵昆虫を用いた畜産害虫サシバエの防除方法の開発」
〜在来有用生物資源の発掘と活用で持続的な社会を目指す~
終了後のアンケートでは、
・医薬品、化粧品の開発について連携したい
・ヘルスケア分野のスタートアップとの連携を検討したい
・技術開発とともにマーケティング及び広報の面で協業できる(宇宙関連)
・サシバエの研究は実用性があると思う
・PoCの段階から支援をしたい
などのご意見とともに、九州大学発スタートアップとの連携について前向きな回答を多数いただいております。
OPACKとしましては、これらのご意見等をもとに、参加された皆様方と九州大学の産学連携の推進に取り組んでまいります。