公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)

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【9月25日(水)開催しました】九州大学発スタートアップマッチングセミナー2024「スタートアップとともに研究成果で未来を拓く」

公開日:2024年8月20日

開催日 2024年9月25日
13:30 ~ 18:00
開催時間・式次第

○セミナー

 13時30分から16時00分

 (9階913会議室)

 

○個別面談/名刺交換会

 16時00分から17時00分

 (3階 会議室)

 

○交流会

 17時00分から18時00分

 (10階 コミュニケーションラウンジ)

開催場所

日本橋ライフサイエンスビルディング

開催住所

東京都中央区日本橋本町2-3-11

お問い合わせ

公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構【担当 藤井】

電話 092-805-3677

FAX 092-805-3678


メールアドレス:seminar2024su@opack.jp

誠に申し訳ありませんが、

参加申込人数が定員に達しましたので、

申込み受付を終了とさせていただきます。 

何かございましたら、こちらまでご連絡ください。

seminar2023su@opack.jp

 

 

登 壇 者

  • SACMOTs

    CEO候補
    村上 真哉 氏

     

     

    食料増産と地球環境保護の両立に向けた新技術の社会実装向けて

     

     

    ◆キーワード

    アグリテック、次世代育種、微粒子、SDGs

     

    ◆プロフィール

    九州大学大学院生物資源環境科学府(修士課程)卒業後、2016年に三菱商事株式会社へ入社。食品化学分野の新規事業開発などに従事。2022年以降、NTTデータ経営研究所等でアグリ・フード分野に特化したコンサルティング業務に従事しながら、九州大学作物学研究室の技術シーズをベースにしたスタートアップ設立準備を行っています。

     

    ◆会社紹介/技術説明

    「低農薬・低肥料で高収量・高付加価値の食料生産 」の実現を目指す、種子育成技術と微粒子加工技術を有する九州大学発のチームです。種子育成技術は、種子親を独自開発した条件下で栽培することで、種子のポテンシャルを最大限に引き出す技術です。微粒子加工技術は、弊社が独自開発する微粒子を有効成分(農薬や肥料、バイオスティミュラント)と結合させることで、従来必要な有効成分量を最大1/10に削減できる技術(効果を10倍に高められる技術)になります。 チームメンバーは、ビジネス・研究サイドともに研究室のOB・OGで構成し、100年以上の歴史がある作物学研究室における「植物の収量・品質向上」に関する知見の社会実装を目指します。

     

  • 株式会社フェリクス

    代表取締役
    國信 健一郎
     氏

     


    フェロトーシスを標的とした網膜変性治療薬の開発

     

     

    ◆キーワード

    網膜、酸化脂質、フェロトーシス、未熟児網膜症、加齢黄斑変性


    ◆プロフィール

    九州大学大学院薬学府修了後、ニプロ株式会社へ入社。医薬品研究所、経営戦略室を経て、同社ベトナム法人管理部長、渉外部長。2019年からは同社再生医療事業部米国オフィスにて、Yale大学との協業による臨床開発・薬事開発を主導。2022年より株式会社フェリクス代表取締役。2023年に長崎大学にて博士号取得(医学博士)。


    ◆会社紹介/技術説明

    フェロトーシスは、細胞内に鉄イオンと酸化脂質が蓄積することを特徴とする細胞死であり、網膜疾患との関連が示唆されています。

    株式会社フェリクスは、九州大学大学院薬学研究院山田健一教授の研究成果である、酸化脂質を捉える独自のスクリーニング技術を用いて、フェロトーシス/酸化脂質を標的とした世界初の網膜変性治療薬の実用化を目指しています。

    まず、小児失明の第1位の原因である未熟児網膜症を適応とするFLQ-101の開発を進めており、日本(PMDA)、米国(FDA)で臨床試験を開始するための資金調達を行っています。

    当日は、これまで当社が進めてきた日米での取り組みについてご紹介いたします。

     

  • 八田・山本宇宙推進機製作所株式会社
    代表取締役
    八田 真児 氏

     

     

    電子スラスタ―で超々小型衛星に無尽蔵の推進力を与える!

     

     

    ◆キーワード

    超小型衛星、宇宙プラズマ、宇宙ゴミ、電気推進機


    ◆プロフィール

    2004年 九州大学航空宇宙工学博士後期課程修了

    2004-2007年 九州工業大学にて帯電解析ソフトウェアMUSCATの開発プロジェクトに従事

    2006年 MUSCATスペース・エンジニアリング(株)を設立、代表取締役 JAXA研究開発の実施企業として宇宙ゴミ対策と電気推進機の関連分野である衛星帯電問題対策に関する、ソフトウェア事業を継続

    2019年 研究開発担当顧問である山本直嗣九大教授と共に八田・山本宇宙推進機製作所株式会社を設立


    ◆会社紹介/技術説明

    [ 2019年より、50-200kg級衛星向けの超小型イオンエンジンの製品開発を継続、更に2023年から電子スラスタ―の開発を開始 ]

    イオンエンジンは50kgの衛星でも搭載できるように、消費電力50Wを目標として開発を継続しています。更に、10kg以下の衛星にも搭載出来る推進機として電子スラスタ―の研究開発を進めています。

    地球近傍プラズマを推進剤として利用する電子スラスタ―は、いわば超々小型衛星のためのジェットエンジンです。

    上記、MUSCATスペース・エンジニアリング株式会社の専門分野である衛星帯電問題と電気推進機は衛星エンジニアリングの観点から密接な関係にあり、二人三脚で事業を進めています。

     

  • 九州大学大学院
    工学研究院 応用化学部門
    助教
    新居 輝樹
     氏

     

     

    がん治療用細胞医薬「マックトリガー」の実用化に向けて

     

     

    ◆キーワード

    がん治療、細胞医薬、マクロファージ、免疫療法、免疫抑制、炎症


    ◆プロフィール

    2018年に東京理科大学大学院薬学研究科薬学専攻博士課程入学、同時に京都大学ウイルス・再生医科学研究所(現:医生物学研究所)生体材料学分野(田畑泰彦教授)にて研究員。2021年3月にて早期修了して同年4月より現職。博士(薬学)、薬剤師。専門はドラッグデリバリーシステム。2023年に開発した細胞医薬「マックトリガー」を実用化すべく日々取り組んでいます。

     

    ◆研究紹介

    多くの固形がんは免疫抑制環境を形成しており、多くのがん治療の障害となっています。例えば、代表的な抗体医薬、免疫チェックポイント阻害剤、CAR-T細胞療法などはがんの免疫抑制の影響でその効果は限定的です。この現状を打開すべく、我々は2023年に「マックトリガー」を開発しました。この「マックトリガー」は、がん特異的に集積して、そこで急性炎症を強力に引き起こすよう遺伝子的に改変されたマクロファージです。がんに炎症を引き起こして免疫を活性化、自分の免疫でがんのみを殺傷できる細胞医薬です。さらに「マックトリガー」は抗体医薬などの既存薬の効果を高めることも分かってきています。本講演では「マックトリガー」の基礎的データから社会実装するための展望までをお話しいたします。

     

  • 九州大学大学院
    工学研究院 化学工学部門
    准教授
    山本 剛
     氏

     


    カーボンニュートラルの達成に向けて
    ~CO2から有機化合物原料COへの直接変換技術~

     

     

    ◆キーワード

    CO2、有機化合物原料、マイクロ波プラズマ、バイオマスカーボン、流動層


    ◆プロフィール

    名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了 博士(工学)、1999年より東北大学大学院工学研究科化学工学専攻助手、2003年より九州大学大学院工学研究院化学工学部門准教授。専門は、熱工学、燃焼工学、プラズマ工学。熱とプラズマを操ることで反応場を制御し、エネルギー・環境分野に関する技術開発を行っています。


    ◆研究紹介

    本技術は、家庭用電子レンジと同等のエネルギーで運用可能なマイクロ波プラズマとカーボンニュートラルであるバイオマスカーボン流動層を融合したCO2直接変換技術です。CO2をマイクロ波によりプラズマ化すると、COとOに電離されCOが製造されます。プラズマのみの場合、生成したOはCOと反応してCO2に戻るもの、他のOと反応してO2になるものがありますが、本技術ではエネルギーを使用することなく、Oとバイオマスカーボンの自己発熱を伴う反応により、さらにCOを製造します。以上のように、本技術は二段階の反応をマイクロ波プラズマのエネルギーのみで行うことにより、直接CO2から高濃度COを製造する革新技術です。

     

  • 九州大学大学院
    医学研究院 臨床医学部門
    准教授
    加藤 隆弘
     氏

     


    メンタル・ストレスチェックによる心の健康社会実現のために
    ~メンタルヘルスの不調を採血で「見える化」する~

     

     

    ◆キーワード

    うつ病、ひきこもり、メタボローム解析、質量分析、バイオマーカー


    ◆プロフィール

    2000年九州大学医学部卒(精神科医・医学博士・精神分析家)。2008年「心の応急処置」を国民に普及すべくメンタルヘルス・ファーストエイド・ジャパン立ち上げ。ジョンズホプキンス大学精神科・九大レドックスナビ研究拠点特任准教授,九大病院精神科神経科講師を経て,2021年より現職。心の見える化による未来の明るい精神医療システム構築を目指しています。


    ◆研究紹介

    うつ病・ひきこもり・自殺といったメンタルヘルスの危機を防ぐためには、心の不調の早期発見・早期治療が必要です。しかし、心の不調の早期発見は大幅に遅れがちです。従来、心の病気の評価は専ら主観に基づいており、身体の病気のような客観的な診断・評価バイオマーカーが存在しませんでした。私たちは、精神科・検査部で連携し、うつ病患者やひきこもり者の血液測定(メタボローム解析)により、幾つかの血中代謝物が抑うつ重症度やひきこもり傾向・自殺傾向に関連していることを発見しました。こうした知見をもとに、問診と血液測定を組み合わせたメンタル・ストレスチェックシステムを開発し、職場や学校での健診への導入を目指しています。

     

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