公開日:2025年3月3日
開催日 |
2025年3月18日 15:00 ~ 18:00 |
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開催場所 | 九州大学伊都キャンパス E-C-203会議室 及びオンライン会議形式(Zoom) |
お問い合わせ |
九州大学人社系協働研究・教育コモンズ |
多くの科学的な発見は、複数の事象が連動する関係(相関関係)の裏に、原因と結果の関係(因果関係)を見出すことによってなされてきました。例えばワクチンによる感染症予防は、18世紀末に医学者のエドワード・ジェンナーが、「牛痘への感染」と「天然痘への感染」という事象間の相関の背後に因果を見出したことに端を発します。しかし、相関は必ずしも因果を意味するとは限りません。コロナ禍が始まって間もない頃、BCGワクチンが普及している国ほど死亡率が低いことが注目を集めましたが、その背後に直接的な因果関係は確認されませんでした。
相関の裏にある因果が明らかでないとき、私たちにできることは何でしょうか。例えば経済学や統計学の分野では、変数間の相関の背後にある因果を明らかにするための統計的手法が開発されてきました。そのような手法は「因果推論」と呼ばれ、経済学分野における実証分析の主流になっています。
因果推論を行う際には、何か特別な状況や特別な変数といった「手がかり」が必要になります。そのような手がかりを得るためには、歴史上の出来事やその背景、言語や地理など、様々な事象に関する分野横断的な知識が役に立ちます。また、分野が違えば、そもそも因果の捉え方やアプローチも異なるかもしれません。そのような観点から、九州大学人社系協働研究・教育コモンズでは、様々な専門分野の研究者を登壇者に迎え、「事象の因果に迫る」というテーマでシンポジウムを開催することにいたしました。
是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。
「事象の因果に迫る」
https://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_32.html
<司会・話題提供>
菅 文彦(九州大学 経済学研究院 准教授)
<講演者>
久保 昌弘(クレルモン・オーベルニュ大学(フランス))
「昔と今をつなぐ、データが語る歴史の中の因果」
<討論者>
中川 奈津子(九州大学 人文科学研究院 准教授)
橋彌 和秀 (九州大学 人間環境学研究院 教授)
どなたでもご参加いただけます
なし ※対面の定員は50名
無料
2025年3月14日(金)まで
事前申し込み
※下記URLへアクセスのうえ、事前参加申込をお願いします。
https://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_32.html